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2006年3月13日 (月)

電気用品安全法!まだまだ!!

メインサイトのトップページを書き直し、こちらにも転載します。

簡単にまとめると、安全性検査を通過した証明である「PSEマーク」のない電気用品について、製造・輸入・販売を厳しく規制するものです。一見すると安全性を高めるための法律のようですが、これは90年代後期に規制緩和のために作られた法律で、国が行っていた安全検査を民間に開放した、というのが本質です。

安全基準そのものは国の検査と変わっておらず、よって、PSEマークがあるから安全というわけでも、無いから危険というわけでもありません。むしろ、検査を民間が行うことで安全性は後退しているとさえ言えるのです(耐震強度偽装問題を思い出して下さい)。

この法律が中古製品にも適用される事がわかり、現在、大きな問題になっています。
2001年4月より前に製造された製品には、PSEマークは全く付いていません。したがって、中古に適用すると言うことは、2001年4月より前に製造された電気用品全てが価値を失うということなのです。
もともと、電気用品安全法は製造/輸入事業者を対象としており、中古や小売り販売業者は対象とされていません。これは国会議事録からも明らかであり、条文そのものも中古を対象とするようには書かれていません。「販売の規制」が存在しますが、対象は「製造または輸入を行う者」と明記されており、同法の「販売」とは、「メーカー・輸入代理店などから小売店への卸し」を指しています。
中古等の小売りに適用するのは誤った運用と言わざるを得ないのです。 しかし経済産業省は己の誤りを認めず、本施行を強行しようとしています。

中古製品(PSEマークの無い製品)が対象となることでどんな問題があるのでしょうか。

  • リサイクルショップ、質店への直接的影響
  • 一般的な事業者/企業の備品である電気用品も、多くが買取/下取の価値を失う。固定資産として登録されているものは資産価値をも失う。
  • 一部の医療機器、産業用機械も対象であり、これらの資産価値、担保価値が失われる。その金銭的被害は甚大である。
  • 消費者は、不要になった電気用品を買い取ってもらう事ができなくなる。
  • ある程度大型の電気用品であれば処分にお金がかかることになり、不法投棄などが増大するおそれがある。
  • 古い製品が必要とされる業界(映画/テレビ/放送産業、楽器/音楽産業、ゲーム産業、小規模製造業、など)が打撃を受ける。

ようやくマスコミ等でも報じられるようになってきましたが、問題は「周知の不徹底」ではありません。PSEマークが定められる以前に製造された製品を対象に含める、という解釈、運用が決定的に誤っているのです。
さらに、「中古を含める」という解釈は昨年11月以降に突然決まったものであり、それ以前には「中古は対象になりません」という対応が為されています。
結果的には今年2月になってようやく「中古を含める」という公式な告知がひっそりと行われましたが、当然執られてしかるべき猶予期間の延長や、運用の抜本的見直しには至っていません。
これほどまでに問題の多い法律は前代未聞でしょう。すでにイギリスでは「かつて無い悪法」として報じられました。

自分は趣味で音楽制作やゲームを嗜好する一介の個人でしかありませんが、個人として、日本人として、文化、経済に壊滅的な悪影響を及ぼすことが明らかなこの法律の、速やかな運用見直し/誤った恣意的解釈をする余地のない条文への改正を強く求めます。

・・・・転載ここまで。
本当に残りわずかになりましたが、問題点の多さ、経済産業省の対応の不適切さなど、確かに浸透してきたのではないでしょうか。
まだまだ諦めません。


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「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

法律は解釈しだいでどうにでもなる。というところが問題です。
役人は、自分達の裁量権が増えるので、解釈で動かせる幅を大きくしようとします。それを許すと立法府である国会の存在が空洞化するんです。
それなのに国会議員の集団である自民党が率先して役所の味方をしているのが滑稽ですね。
さすがに、イギリスは議会民主主義先進国ですね。

投稿: AckyLacky | 2006年3月13日 (月) 17時54分

そうなんですよね。保守政党で政権党である自民党が現在のところ官僚側の肩を持っているように見え、一方で共産党が官僚批判に回っている。

滑稽を通り越して、茶番というか、もはや夢みたいというか・・・

その裏にあるのが打算だとしても、自民党(というか首相の)「鶴の一声」さえ期待してしまいます。

良い夢じゃないのは確かです。

投稿: がっでむ | 2006年3月13日 (月) 22時03分

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0603/14/news032.html

どうやら楽器に関してはほとんどお咎めなしになった模様ですね。しかし”ビンテージもの”とは曖昧な・・・。

かなり前進なんでしょうが、ゲーム機は・・・まぁしょうがないのかな。

投稿: v10c4r | 2006年3月14日 (火) 21時14分

いやいや妖夢(枕詞)、
全くもって前進じゃないです。

むしろ決定的にアタマに来ました。

500カ所の検査施設の整備、検査用機器の調達、無料検査、各種の支援。
これらの費用には当然、税金が使われる。

これだけでも言語同断。今の日本はこんな「本来必要でない事案」に使える税金など無いはず。

また、「ビンテージ機器」を国が選定するとはどういうことか。これではまるで共産主義国家、あるいは「敵性文化」という言葉があった戦時中の国々のようだと思う。

体制が文化を「採点」し、価値を決め、流通の可否を左右する。これは絶対に許されるべきではない!!

投稿: がっでむ | 2006年3月14日 (火) 22時58分

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