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2006年4月 8日 (土)

PS2「イースV」その9

つい先ほど、とりあえず一回目(隠しダンジョンに行かずに)クリア~。

噂に聞いたとおりのバッドエンドで(^^; イースでこういうのは初めてかも知れませんね。
まあ、詳しくはもう一つのエンディングを見てからまとめて書こうかと思います。

というわけで、今回はクリア直前までの状況でいろいろとまとめを、というか、クダまいてみますか(笑)

○キャラクターのイラスト
あきまんカムバーーーーーーーッック!!

やっぱりこの絵柄は好きになれない・・・好きな人もいると思うんですが、最初の「イースIII」の時に公開された「あきまん」氏の絵の方が数段好きでした。結局一部ファンの異常な反感を買って全面的に「無かったこと」にされてしまいましたが・・・・
残念ながら、あきまん氏の絵と製品で使われた絵とでは、画力もなにもかも段違いです。
大して良くもない、味気ない、下品なアニメ絵よりも、個性的で確かな画力で描かれたあきまん氏のイラストを断固支持したい。
作品の質をおとしめるにも関わらずあっさり差し替えたタイトーの対応をいつまでも糾弾しますよ僕は。
ヒデエ言いようですが本心です。でも、今の絵の方もIVでだいぶ見直しましたけどね(笑)

Vのキャラ絵はIII・IVと違い、デザインそのものはSFC版ほとんどそのままとなっています。
このために旧バージョン(Vは岩崎美奈子氏)との実力の差がまたまた目立ってしまったので、製作陣としてはさらに不本意だったかも知れません。

また、イースIII・Vでは昔懐かしい「ビジュアルシーン」の手法が(アニメしたりはしないけど)使われています。
一枚絵を演出に使うのは方法としては結構古いと思いますが、意外と良かったんじゃないでしょうか。

○ゲーム中のグラフィック
IVの時もそうでしたが、総じて地味ですね。手抜き臭さはなく、よく見ると丁寧なのですが・・・いかんせん、PS2のゲームとしての水準に達しているとは言い難いです。
これはマップの絵、キャラチップ、魔法や攻撃のエフェクト、いずれにも共通しています。

元ゲームがすでにレトロゲームの域に達していますが、オールドゲーマーをターゲットにするにもまた微妙かな、と思います。
でも、こういうの好きですけどね。最近はもう、グラフィック表現がある程度行き着くところまで行ってる感がありますが、そんな状況の中で「古い」表現を用いることも、またそうした作品を見た目にとらわれずに楽しめる懐の広さが、そろそろゲーマーにも制作側にも生まれてきて良いのではないでしょうか。

技術レベルが低くて古い画面しか作れない、というのは論外ですが、高い表現力に裏打ちされた表現であれば色数が少なかろうと3Dで無かろうと問題ないと思います。
ポリゴンを増やしたりムービーづくりが発達したりで見た目の派手さを極めることができつつある現在は、画面に描いたオブジェクトでいったい何を表現するのか、というところまで踏み込んだ演出をゲームにも求めたいですね。
昔のイースは、88版の時に既にそれが出来ていました。

で、今回のイース、「高い表現力に裏打ちされて」はいないと思うんですけど、いろいろ書いてますが「低レベルと言わざるを得ないけど、個人的には好き」です(^^;

○音楽
ちょっと焦点がぼけてきたので、Vに絞って書いていきましょう。
(Vをちゃんと片づけたら、一度PS2版イースを総括してみたいですね。)

SFC版の方向性を踏襲したアレンジということで、いずれも無難な仕上がりだと思います。
僕みたいな変態は演奏のアーティキュレーションまでケチを付けていましたが、内蔵音源でのシーケンスとしてはかなりレベルが高いのではないでしょうか。
MIDIデータで公開して欲しいくらいです(^^;
とりあえずギャラリーモードでサウンドセレクトできるので、PCに録音しちゃいます~。
(いろいろ言ってるがかなりお気に入りw)

ただ、音楽の使い方はまだ微妙かも・・・・。使用場面が云々ということではなくて、曲の切り方・入り方、「BGMを使わない場面」の使い方、など・・・結局は演出に帰結するのですが、若干物足りない感じはあります。

○サウンド
こっちは効果音についてと思って下さい。
Vは効果音に点数を付けるとすると30点くらい。全然ダメだと思います。
バリエーションが少ない、迫力や臨場感がない。
特にアクションに伴う音は相当に問題があるでしょう。風の音、水の音、といった環境音は良いと思うんですが、素材をそのまま使ってるだけなのかなあ。
剣の音、ワープの音、ドアの音(音がしない)などはもっとしっかり取り組んで欲しかったですね。

○アクション
20点(ぉ
敵を攻撃するのが難しいアクションなんて認められません。攻撃ボタンを押してから剣が振り下ろされるまでの時間、判定の小ささに由来する攻撃の当てにくさ。
ジャンプ攻撃での空中静止。
およそアクションゲームとは言い難いレベルと言ってよいのでは?
走っても足が遅いのも問題の一つかと。

また、ジャンプの出来るシステムになっても、マップに全くといって良いほど生かされていないのも大きな問題だと思います。
もともとジャンプアクションのステージとしてデザインされたであろう大滝ほどのものを通常ダンジョンに求めても仕方がありませんが、せめてイースVIやフェルガナのようなアクションマップがもっとあって良いのではないでしょうか。マップについては後述します。

○魔法
エレメントの種類が減り、魔法の種類も大きく減りました。SFC版の「種類ばかり多くて実用性皆無」な魔法システムは大きな問題でしたが、今回もさほど実用性があったとは思えません。せめて全体攻撃の魔法が属性ごとに一つずつ存在すれば印象も違ったと思うのですが・・・・。
一応イースVIを参考にしていると思うのですが、そうだとするとビジュアル的なインパクトもVIより薄く、残念です。
錬石コンボも最後まで使いこなせず。どうも、イースシリーズでの魔法の扱いというのは鬼門なのでしょうか、IVでもVでも、あまり意味を感じられませんね。

でも、雷の魔法をレベル3で撃つのは結構楽しかったです(笑)
属性によるダメージ変化が大きすぎるのもちょっと問題かも?

○マップ
上でも少し触れましたが、今回のゲームで特に評価が厳しくなりそうな部分ですね。
アクションゲームのマップとしては、実際にかなりひどいものだと思います。基本的に単調なのも大きなマイナスポイント。

が、今回のダンジョンマップは、どうも「アクションRPGのマップ」というより「ダンジョンRPGのマップ」として作られているように感じられます。
マッピングをしてみると、階段などのルートや道を開くためのスイッチ、トラップの配置が非常にオーソドックスで、また「パーツを組み合わせたダンジョン構成」が徹底しています。
さらに、1フロアの全体像を見るとしっかりとデザインされていることがわかります。
城のマップなどはその最たるもので、きれいな左右対称をベースにして、城としての外観まで想像させる仕上がりです。

イースのマップとしてはどうかと思ってしまいますが、これでグラフィックにもっと工夫が有れば、プレイしてのストレスもずいぶん軽減されていたんじゃないかなあ、と思うと非常に惜しく感じますね。城内のマップや塔など、途中で空が見えているとかその程度でもかなり違うはずです。終始窓一つないのでは臨場感も薄れてしまいます。

あとは思い切ってオートマッピングを付けてしまうとかどうでしょ(^^;
なんかほとんどブランディッシュ(日本ファルコムが出していたダンジョン探索型A/RPG)のノリですが、実際ダンジョンの作られ方はかなりそっち寄りだと思いますね。
その意味で、実はかなり正統派かつ丁寧に作られたダンジョン、という見方が出来ます。
マッピングをするのが楽しい人なら結構楽しめたかも?

僕も3Dダンジョンゲームなど大好きで、初期のUltimaやWiz、ファミコンで一時期さかんに移植された海外RPGはかなり遊んできました(時には英語版を辞書を引きつつ)。
やってみるとなかなか面白いんですよ、マッピングw

○ストーリー
かなり繰り返し書いていますが、今回のシナリオライターの方は「物語」を作るのは上手かもしれませんが、それを演出する力が決定的に欠けているように見えます。
例えば伏線の張り方がお粗末なため、本当なら「衝撃的な真実」として受け取ってほしいものが、プレイヤーにとってはただ「唐突な」展開になってしまう・・・・
別の言い方をすれば「独りよがりなシナリオ」とでもなるでしょうか。
しかしそこに目をつむって受け入れられるほどの個性も無い。
まあ、まずはもう一つのエンディングを楽しんでから、ゆっくりと考えてみることにしましょうか。

最後に、何かと評判の悪いタイトーのイースシリーズですが、僕はかなり好きですね。
惜しむらくは開発陣の力がいびつだったこと、ではないでしょうか。音楽やシナリオの仕事の丁寧さは、作り手の誠意を十分に感じさせるものだと思います。
特にイースIVは、おそらくは予算も少ないであろうところをよくぞここまで!と感動しました。
設定の大胆なアレンジももちろん良かったのですが、特筆したいのはキャラクターの心理描写やその変化、そして声優陣の熱演です。
声優さんに関しては相当に真剣な役作りが行われ、制作陣からの指示も非常に熱のこもったものだったのではないかと思います。知っている声優さんは残念ながら一人もいませんでしたが(^^; 

VはIVよりは劣ると思いますが、ボリューム有る原案ストーリーを上手にまとめ、SFC版の台詞や設定も考慮したアレンジも破綻せずきれいに収束しており、脚本での演出は問題があるものの、設定づくりや筋書きの作りにはなかなかの「腕前」を感じます。
声優さんについては、人選や演技力の問題よりも、スタッフからの演技指導というか、「このキャラはこういう人なんです」といった役作りを助けるコミュニケーションがきちんとしてないのかな?という印象がありますね。
あ、あとこれまでプレイ記録であえてスルーしてきましたが、Vはとうとうアドルの台詞が消滅したようです(笑)
別にしゃべってもいいと思うんですけどね。

というわけで、イースVのプレイ記録ももうすぐ終わります。
真のエンディングを見た後で、全体を総括してみましょう。その後は、出来ればPS2版イースを総ざらいするような記事を書いてみたいですね。

やっぱり、自分はイースが大好きです。

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