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2007年10月15日 (月)

初音ミク

各所で話題になっている、TBSの番組「アッコにおまかせ」でのソフトシンセ「VOCALOID2 初音ミク」の扱いについて。

えーと、僕も一応音楽(DTM)を趣味にしてる人間なわけで、当然ですが初音ミクは発売の相当前から知ってます。ただ、実際に商品が発表されてみて魅力でなく脱力感を感じた人間として、今回の騒動はなるべくしてなったというか・・・・

ただこういう事をそのまま書いちゃうとナニされるかわからないので、何故こうなってしまったのか、を自分なりに。

・VOCALOIDとは何か
番組では、「歌詞とメロディを入力するとバーチャルアイドルが歌ってくれる」なんて紹介だったのですが、実物をご存じの方であればそれは全く違う、ということがすぐに分かったと思います。
バーチャルアイドル、としてテロップを重ねられた初音ミクのイラストはあくまでイメージキャラクターのイラストであって、VOCALOID2でああいう絵が出てくるわけではないし、動いたり、歌ったりするアニメーションもありません。

VOCALOIDはあくまで歌声の素材をもとにボーカルラインを打ち込むことが出来る(厳密には違うかもしれないけど、完全な合成ではない)ソフトウェアであって、パッケージのキャラクターは本当に入れ物でしかありません

ちなみにコアになってる技術はYAMAHA製でして、もう20年近くもこの技術は暖められてきています。今も現行製品だったかも知れませんが、XG音源に接続して使う「フォルマントシンギングボード」を覚えている方も居るでしょう。あの延長上に、今回のVOCALOIDもあるわけです。
YAMAHA自体ではVOCALOIDの製品を発売はせず、世界のメーカーがライセンスを受けて製品化するような形になっています。
それが、日本では「クリプトン・フューチャーメディア」という札幌にある会社でして、国内へ世界のサンプリング素材やソフトウェアシンセを紹介している大手輸入代理店です。
今回、一番の被害を受けてるのはたぶんここ。

・初音ミクで脱力した理由
これはmixiなんかでも言ってるのですが、VOCALOIDは素晴らしい技術なのです。
ただ、パッケージングがああいうモノになったことによって、ある種の(はっきり言えば、いわゆるオタクな)人にとって魅力的な一方、普通の人にとっては直感で嫌悪感を抱かれたり、奇異に見えたりするモノになったのではないでしょうか?amazonで「初音ミクを買っている人はこんなものも買っています」の一覧を見てみれば一目瞭然、「ああ、この製品はこういう人たちが買うものなのか」・・・・ミクを知らなければきっとそう思ってしまいます。

僕はすげーオタクなのを自覚してますが、どうやらオタクとしての好みが世間一般とは相当異なるらしく、ミクにカンしては一般より?の感想を持ってます。ただ、これには深い理由はありません。
「なんとなくキモイ」って感想を持っちゃった人は相当多いと思うのですが、それと同じレベルの話です。

メーカーさんがああいう絵、声優の声、「キャラクターボーカル」というコンセプトを掲げた狙いは何なのか。どういう客層を掘り起こすことを狙っているのか、ということを考えると、これは本当に勝手な話なんですが、やっぱり「オタク層」なのかな、と。
ただこれはディープなオタク層ではなくて、日本では当たり前になっているアニメ調のイラストを用意することで親しみやすく、という狙いが絶対にあると思うんですよ。でも、実際にそれに親しんでる人ってどんななの?っていう部分を考えると、どーしても「こうなることは分からなかったのかなあ」と思います。
上手くは言えないし、偏見だろ、とかお前も同類じゃ、とか言われたらそれまでなんですが、少なくとも「いわゆる一般人」があのパッケージを見ての第一印象は、僕の想像ってそう遠くないのかな、と思っています。

そういうものをパッケージングに採用した時点で、覚えた嫌悪感、勝手な話ですけど今は「DTMやシンセサイザー、電子音楽を楽しむ人間全体が『キモオタ』のレッテルを貼られてしまう」という危機感になっています。

では、その戦犯は誰なんでしょう?

・クリプトン・フューチャーメディア社
キャラクターボーカルシリーズは第三弾までは決まってるみたいで。
あれだけを続けられると何となくイヤなんですが、すでに英語女性ボーカル版である「Sweet Ann」なんかの輸入もしてくださってます。ここには昔から一ユーザーとしてお世話になってまして基本的に好きな会社なので、どうにか男性ボーカルとか、声優系でなくしっとりした声質やソウルフルなものなど、多彩な日本語ボーカルソフトを作って欲しいなあ、と思っています。ミクの大ヒットでこれらの展望も開ける・・・といいんですけど、ミクの中心的なユーザー層が「いわゆるオタク」であれば、ちょっと見向きもされないんじゃないかなあ。
音楽製作の裾野は広がったけど、広がった内の90%は一見さんだった、気が付いたら誰もいなくなっていた、みたいな状況が見えちゃいます。

読みは甘かったかもしれないけど、悪くないです。

・インタビューを受けた方々
お疲れさまでした。
真偽は不明ですけどおひとりはvipにも降臨していたみたいで、発言によればやっぱり「TBSにノせられてちょっとパフォーマンスしてみたら、それ『だけ』を使われることになっちゃった」みたいですね。
番組を見てさぞびっくりされた事でしょう。
お気の毒・・・・。
ただ、あのポスターとかコスチュームとか、「俺の嫁」発言とか、無いでしょあれは。
コミュニティの管理人してる人がそういう人、というのが何とも、ミクのユーザー層ってやっぱりそうなの?と思ってしまいました。
ショックを受けながらも反省もされたご様子です。悪くないのですけど、やっぱりオタク性は適度に隠しておくべきだったのかな、と思いました。
あとMOTIF ES7?がちょっと羨ましかったです(^^;

・TBS
氏ね。放送免許剥奪はまだですかーーー?

そんなわけで、何が言いたいのか分かりませんが、今回の騒動で思ったことでした。

ミクは素晴らしい技術のソフトですし、可能性を秘めた楽器でもありますが、僕は買ってませんし、たぶん買いません。絵と、製品の命である声の質も好みではない(VOCALOIDでは、素材であるライブラリによって基本的な声質が決まってしまう。あくまで「歌声」を合成するものであって、フォルマントシンギングボードのように「声そのもの」を合成できるものではない)からです。もし買って使うとしたら、クワイアを作るための素材としてサンプリングする、などになるでしょうね。
が、あの技術で出てくる次の製品にはもちろん注目してます。
製品だけでなく、作品を作ってる人たちも応援してます。ただ、「ミク」ってキャラクターを前面に出さずに使う人がどれくらい出てくるのかなあ、という事を考えてしまいますね。
なんか、サンクリではミクのエロ同人が大量に出ていたんでしょう?それって、クリプトンさんが望んだヒットの形では絶対にないと思っていますから。

(ある意味、この事実がミク嫌いを決定的にしたというか、ミクの「典型的なユーザー」さん達が嫌いになったというか。)

眠い頭で書いたらなにがなんだかわからない・・・・ごめんなさいな。

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