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2007年12月25日 (火)

ダンジョンエクスプローラー ひとまずクリア

発売日(11/15)に買った、PSPの「ダンジョンエクスプローラー 盟約の扉」をようやくクリアしました。
エンディング直後のセーブデータによるとプレイ時間は89時間。

2chとかで見る限り、普通に進めていれば40時間くらいで終わるみたいですねw
僕の場合は寄り道や素潜り(クエストを受けずにダンジョンへ行く)を繰り返したため、プレイ時間が相当長くなりました。

で、エンディング後も普通にゲームが続きます。ストーリーも進行しますので、大きな山場を終えた後の第二部、という感じでしょうかね。さらにエンディングがあるかどうかは僕は知らないんですが、まだまだ遊べそうで驚いています。
このゲームは序盤がちょっとダルいんですけど、3時間くらい進めるとようやく本筋の探索が楽しめるようになります。それからは出来ることもどんどん増えますし、育成やアイテム集めの楽しさも出てくるので、このゲーム本来のスルメゲーっぷりを満喫できますね。

思っていた以上の良作で満足度もなかなか高いです。
ただ、システムにはちょっと荒削りなところもあって、例えばアイテムや装備の切り替えに手間取りがちなところ、冒険中にポーズをかける手段が無いこと、なんかですね。

キャラの移動にはアナログパッドのみを使い、方向キーはアイテムやNPCの作戦を切り換えるために使うのですが、方向キーの操作をすると歩きが止まってしまう仕様のためちょっと不便に感じます。
古い例ですがPSOのように、完全に歩きながら切り替え操作ができると、ずいぶんとボス戦の臨場感や全体の印象が違ったろうに・・・と思うと本当に惜しいところですね。

グラフィックはちょっと粗めですが、洋ゲーっぽい渋さとダンジョンごとの個性の出し方など、いろいろ丁寧で良いな~と思いました。特にイベントシーンのキャラクターは意外と表情まで作り込まれていてよいですね。

ダンジョンゲームでありながらゲーム性をあまり犠牲にせずに良質なストーリーまで描かれており、かなりの当たりだと思います。

もう一つ不満をあげると、かなり単調なBGMでしょうか。一曲が30秒くらいしかないのが普通なもので、これってファミコン黎明期みたいな数字ですよねえ。
雰囲気はいいんですけど、もうちょっと予算を割いて欲しかった気はします。
効果音はかなり良くて、ダメージ音が痛みが伝わってくるようですし、アイテムが落ちたとき、アイテムを拾った時の音は装備品と通常アイテムでことなったりします。
また、敵の雄叫びや出現音などでおおよその場所がわかるように、サウンドの配置にも気が配られています。ただ左右に振るだけではなくて、距離感を表現するための音質調整もしっかり行われているようですね。

以降はストーリーの核心的なネタバレつき感想へ。

このゲームは基本的にタイトル通りのダンジョン探索ゲームですので、ストーリーはいわばおまけみたいなもの・・・・なんですが、ストーリーもかなり優れていると思います。

大まかに説明すると、ゲームの世界に存在する三つの種族はそれぞれ、お互いを良く思っていません。

良くあるファンタジーではエルフに相当する、魔法に優れた「イシュト族」は、頑強な体躯を誇る「オルフェ族」を野蛮な民族として嫌っています。

もっとも「いわゆる人間」に近いイザーク族は他の二種族より寿命が短く、思慮の浅い民族として二つの民族から距離を置かれており、また、他の二民族が存在することを知りません。

ストーリーは、オルフェ族の勇士ルビデと、イシュト族のアイラという女性が恋に落ちた事に端を発します。

引き離された二人ですが、しかしアイラは既に子を宿していました。
命と引き替えに男の子を産み落としたアイラですが、イシュト族の国エスガルデの元老院は赤ん坊を殺そうとします。アイラの兄ルガーリィが赤ん坊を連れて逃げることに成功しますが、ルビデもまた獄中の人となっていました。

あてもなく迷宮をさまよいついに重傷を負ったルガーリィを、イザーク族の女性ウェライザが発見し、彼女が母代わりとしてジェイナスを育てることになりました。回復したルガーリィは「必ず、ジェイナスが安心して暮らせる世界を作る」と言い残して姿を消しますが、やがてロドリスの宰相に登り詰めます。

ジェイナスは母親ゆずりの蒼い肌と、父親ゆずりの深紅の角を持った少年です。

ウェライザは自身も過去の戦いで父と弟とを失っており、既に心を病んだ女性です。しかしだからこそジェイナスにもルガーリィにも臆することなく、二人を助けることが出来ました。
しかしジェイナスはロドリスでは異形の少年です。心を痛めながらも、ジェイナスを家から一歩も出さずに育てなければなりませんでした。
それでもある夜更けに密かにジェイナスを外に連れ出し、夜空の美しさを見せてあげたウェライザですが、その様子を誰かが見ていたのでしょう、彼女が魔物を匿っている、という噂がたってしまいます。

ロドリスの子ども達がたいまつを手にウェライザの家へ向かい、好奇心から噂を確かめようとしますが、窓に映った角を持った人影に驚きおびえ、燃えるたいまつを捨てて逃げ去り、ウェライザの家は炎に包まれます。
(これが、ゲーム開始直後に見られるムービーの真相)

ストーリーは序盤から中盤にかけて異種族同士が出会うことになりますが、なんとか三種族が手を取り合ったことは、魔物という共通の敵があったればこそ。
中盤は行方をくらましたルガーリィを追うことになりますが、これこそがルガーリィの意図でした。ジェイナスが安心して暮らせる世界を実現するためには、三つの種族が互いを認め手を取り合わなければならない。
宰相となったルガーリィは徐々に世界を変えてゆくつもりだったのでしょうが、ウェライザが魔物をかくまっているという噂、そしてたいまつの炎でジェイナスが命を落としかけた事で、心を痛め強硬手段を決意したのでしょう。

終盤は、ルガーリィをも失ったジェイナスを探すことになります。
魔物を呼び寄せる魔法陣を描いていたルガーリィが命を落としたのに、しかし同じ魔法陣がぞくぞくと描かれている・・・・それを描いていたのはもちろんジェイナスなのですが、この理由が明らかになったところで僕は思わず落涙してしまいました。

PS2の「イース4」もそうでしたが、このシナリオライターさんは、人間どうしのドラマをゲームの世界に落とし込んで見せることが本当に上手です。
悪い見方をすれば「ありがちなストーリー」ではあるんですけど、ありがち、という事の裏にある物語としての普遍性、心に訴える普遍的な感動をを分かった上で、それを物語世界に通して表現することが作家性なのでしょう。
そのための台詞回しや伏線を張る丁寧な構成力は確かな実力を裏付けるものです。

エンディングは一応ハッピーエンドですが、頼もしいNPCが一人、犠牲になり行方不明となっています。
最初の方で述べたとおりエンディング後もゲームが継続しますので、なんとか見つかって欲しいなぁ、と登場人物になりきって考えています(^^;

このゲーム、ウィザードリィとかが好きな人にお勧めのスルメゲーですが、ストーリーもなかなか良いです。
序盤は単調で退屈(チュートリアル的な意味合いが強い)ですが、良質なRPGを楽しみたい方はぜひ、手にとってみてくださいね。

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