« 最近のいろいろ | トップページ | 東方電気笛とロード・ブリティッシュ »

2008年7月 7日 (月)

Kurzweil ME-1のまとめ

Kurzweil ME-1、とぐぐってみるとこのブログが結構上位に出てしまうことに気が付きました。

せっかくですので、情報のまとめエントリーを作っておきます。

○ME-1のシステムバージョン確認方法
(1)bank/menuボタンを押しながら電源を入れる。
(2)「KURZWEIL」の文字がスクロール表示されたあと、バージョンが表示される。
(3)KURZWEIL_■_EV12_FV13(エンジンバージョン1.2、フロントバージョン1.3、という意味)

○ME-1フロントバージョン1.2以降の追加機能
・任意のチャンネルをON/OFFする

(1)channelモードで、操作したいチャンネルを指定する。
(2)bank/menuボタンを押すと、channelのランプが点滅する状態になる。:そのチャンネルはオフ、音が鳴らない。
(3)もう一度押すと、channelのランプが点灯状態になる。:これがチャンネルオンの状態。

○ME-1のMIDIコントロール

マニュアルにまったく載っていませんが、ME-1ではPC2シリーズと同様のMIDIコントロールで音色を変化させることが出来ます。

(1)スライダーまたはツマミが望ましいコントローラー
・CC#6(データエントリー)
・CC#13

これらのコントローラによって、音色のフィルター周波数やレゾナンスのコントロール、エンベロープの微調整、レイヤーのクロスフェードなどが行えます。

(2)ON/OFFスイッチ、ペダルスイッチが望ましいコントローラー
・CC#9
・CC#29

これらのコントローラによって、音色のレイヤーON/OFFやエレピのビブラート/トレモロのON/OFF、エンベロープのコントロールなどが行えます。

(3)地味に対応しているコントローラー

・CC66:ソステヌートペダル
・CC67:ソフトペダル

接続されていることは少ないかもしれませんが、ピアノ系だけでなく多くの音色で効果が得られるようになっています。
インプリメンテーション上はブレスコントローラにも対応していますが、自分は確認していません。
また、CC21を使うピッチベンドとはリボンコントローラを接続した場合のことです。PC2シリーズでは可能ですが、ME-1の場合は使用できません(音源エンジンが共通なので、内部的には対応しているのでしょう)。
KME61の場合なら、ちゃんと接続して使えるかもしれません。

これらのコントローラーについて、具体的に音色ごとになにがアサインされているかを確認するには、PC2シリーズまたはPC1シリーズのマニュアルを参照してください。

○ピアノの高音域のリリース

先日コメントで教えていただいてはじめて意識しましたが、アコースティックピアノの音色(バンクA、B)では、ピアノ音色の高音域(ノートナンバー91のGより上)では、スタッカート気味に弾いてもリリースが長くサスティンが持続した感じになります。

シンセの音色では珍しいですが、これは不具合ではなく生ピアノの構造上、ミュートが備えられていない音域を再現したもののようです。

○サスティンペダル

ハーフペダルには対応していませんが、仕組みは不明ながらペダルを踏んだ状態では倍音が乗った感じのニュアンスが加わります。
Kurzweilのピアノ音色はK2000の頃からサスティンペダルによる共鳴をなんとかシミュレートしようといろいろな工夫が凝らされていますので、おそらくこれも同様のものでしょう。

○内蔵エフェクト
ME-1の内蔵エフェクトは、リバーブとコーラスとなっています。
これらのエフェクトは各チャンネルで値を受け取りますが、実際にはME-1全体で一律にかかってしまいます。
つまり、チャンネル1でリバーブを32&コーラスを16と設定し、次にチャンネル2でリバーブを5と設定した場合、実際には全チャンネルでリバーブが5、コーラスが16となります。

マルチ音源として使用する場合には一番やっかいな部分ですが、基本的にはうっすらとリバーブをかける程度にしておくのが良いでしょう。
シングルティンバーで使用する場合や1パートずつ録音する場合、必要に応じてエフェクト設定を追い込めば良いと思います。

○同時発音数
ME-1の同時発音数は32音と少なめで、ピアノやストリングスなどステレオサンプリングされた音色が多いため若干心細いことは否めません。

しかし、Kurzweil製品らしいダイナミックボイスアロケーション(よくわかりませんが、動的にオーディオチャンネルを制御するもの)によって、実際には音切れをあまり意識せずに使うことができるようになっています。

ただし、マルチティンバーで使用する場合には注意が必要です。
たとえばステレオサンプリングされたピアノでサスティンペダルを使用した演奏に、別のチャンネルでゆったりしたストリングスのオブリガードを重ねたりすると・・・・
多くの場合、ストリングスがリリース時に強制的に発音OFFとなり、異様な演奏になってしまいます。
(逆に、チャンネル1でピアノを演奏する限りはこちらが優先されており、なかなか音切れしない※ということです。)
解決方法はありませんので、個別に録音するなどして対処するしかないでしょう。

※厳密には音切れしていますが、わかりにくいように音源側でいろいろやってくれている、というわけです。

|

« 最近のいろいろ | トップページ | 東方電気笛とロード・ブリティッシュ »

「音楽」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
こちらで質問させて頂いてよいものかどうか、1年ほど前から何度も訪問させて頂いて悩んでおったのですが、自分でどんなに調べてもわかりませんでしたので質問させて下さい(ご迷惑でしたら削除頂いて構いませんので)。

kurzweil ME-1を所有しておるまして、左右のアウトプットからそれぞれ異なる音色を出したいと考えているのですが、そういった設定は可能なのでしょうか?

ご存知でしたらお教え頂けますと大変ありがたいです。

投稿: cdr | 2010年1月28日 (木) 18時05分

> cdrさん
こんばんは、コメントありがとうございます。
さて、「左右のアウトプットからそれぞれ異なる音色を出す」ですが、単純に考えればふたつのMIDIチャンネルで別々の音色を指定し、それぞれのパンを振り切ることで実現できます。エフェクターは切っておきます。

ただし、ME1の音色は大抵がステレオサンプルを使用していますので、殆どの場合は右に振り切っても、左の出力に僅かに音が残ってしまうでしょう。(左右逆でも同じ。)

基本的に「ステレオ1系統」の出力機能しかない音源ですので、パラアウトとして使うには無理があります。
上記の音漏れ(クロストーク)を割り切って使うか、または1パートずつDAWやMTRに録音されてはいかがでしょうか。

投稿: がっでむ | 2010年1月28日 (木) 20時56分

大変丁寧なご回答、ありがとうございました! ライヴでMIDIキーボードを使って演奏する予定なのですが、ある程度は割り切って使ってみようと思います! ありがとうございました!

投稿: cdr | 2010年1月30日 (土) 00時36分

こんにちは。先日のレスの件では大変お世話になりました。

もう一点質問させて頂きたいのですが、ホーン系やヴォイス系(スキャットなど)、アフタータッチでレベルが下がるものがあるのですが、減退する度合いやカーブなどは設定できないのでしょうか?

日本国内に問い合わせ先が実質的に無くなってしまい、大変難儀しております。お暇な時にでもご教授頂けましたら幸いです。

投稿: cdr | 2010年4月19日 (月) 15時18分

>cdrさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
あれ、アフタータッチで「上がる」ようにして欲しいと思ってしまいます(笑)
断言はできませんが、普通にコントロールチェンジ経由で設定することはできないでしょうね。

ただ、MIDIインプリメンテーションを見ると何故かシステムエクスクルーシブを受信することになっているので、エクスクルーシブ経由でならもっと深いエディットが出来る可能性はあります。

もっともエクスクルーシブのリファレンスがないので、たぶん試した人はいないと思います。
あとはもう、本国に問い合せるしかないでしょうか。

投稿: がっでむ | 2010年4月19日 (月) 23時10分

素早いレス本当にありがとうございます!

> あれ、アフタータッチで「上がる」ようにして欲しいと思ってしまいます(笑)

あ、やっぱりそう思われますか(笑)
そう感じるのが自分だけじゃないとわかっただけでも大変意義深かったです(笑)

当方、元々ギタリストでMIDI系の機材は完全に初心者ですので、そもそも難しい使い方はできませんので、やはり割り切って使おうと思います。正直なところ、MIDIキーボードを使って音色を呼び出すところから勉強中です(笑)。またお世話になるかも知れませんが、ご指南いただけましたら幸いです。

投稿: cdr | 2010年4月20日 (火) 13時44分

当方Me1を愛用している者です このサイトには助けられます・・他に何処にも情報がないもので・・私最近はMox6をマスターにして、Me1の4chマルチでオーケストラサウンドを出し、悦にいっております
次のライブにはSK88proとのコンビで挿し楽器として使う予定です(なんとMX49のケースにピッタリ入りました)

投稿: トッツィー戸塚 | 2013年12月 9日 (月) 18時31分

>トッツィー戸塚さん
こめんとありがとうございます。
古い記事ですがいまだに検索では上位にあるようで、読んでいただけると嬉しいものですね。

SK88proとの組み合わせ、とてもよさそうです(あれってノブのCCナンバーは変更できましたっけ?出来たならかなり優れモノですよね)。

ME1はちゃんとしたアンサンブルを組むには発音数等不足しがちですが、おっしゃるように数パートにとどめて音の良さを活かすと素晴らしい仕事をしてくれますね。

投稿: がっでむ | 2013年12月10日 (火) 11時01分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/159736/41762041

この記事へのトラックバック一覧です: Kurzweil ME-1のまとめ:

« 最近のいろいろ | トップページ | 東方電気笛とロード・ブリティッシュ »