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2008年8月12日 (火)

E-MU Proteus VXの続き

ここ数日、アクセス数の増え方が異常なことになっています。E-MU様々、といったところでしょうか・・・

で、検索ワードのいくつかについて(読まれるかわかりませんが)、説明してみます。お役に立てるといいんですけども。

・ピッチベンドレンジの変更

できません。

これはE-MU音源の昔からの仕様が関係するのですが、E-MUのサンプラーや音源モジュールはピッチベンドレンジをRPNでいじることができません。
その代わり、インストゥルメント(レイヤー)ごとに独立して設定できたりします。そうやってエディットして保存した音色を使うのが前提になっていたのですが、どうしてもMIDI経由でコントロールしたい場合にはエクスクルーシブを使っていました。

ProteusX/EmulatorXシリーズでもピッチベンドレンジは音色パラメータとして詳細エディットページに一緒に載っているのですが、LEやVXはこの詳細エディットページを使用できない、という機能限定版ですので、結果的にベンドレンジの変更はできないわけです。

・サウンドフォントの利用

できません。

使用するためには、別途コンバータソフトを使用してexb形式のサウンドバンクに変換する必要があります。
http://www.chickensys.com/products/sw_iteminfo.php?sw_name=Translator+Free
このあたりは無料で使用できますが、使用感は悪くイライラします。

また、ブラックな方法ですがE-MUからダウンロードできるEmulatorXのアップデータ(ver1→ver1.5)から、含まれているコンバータを取り出すこともできるようです。(自分は試したことがありません。)

Emulator X OneDigital Sound Factory.comなどで無料のサウンドバンクも配られているのでまずはこれを利用されるのが良いでしょう。Digital Sound FactoryはE-MUのチーフエンジニアだったティモシー・スワッツ氏が設立しCakeWalkなどへサウンド提供を行っている会社で、E-MU/ENSONIQのライセンスのもと、古いEmulatorシリーズやProteusのサウンドをサウンドフォント、Reason Refill、そしてEmulator X形式でダウンロード販売しています。

拙作の「K4E!」もどうぞよろしくお願いします。

・GM音源として使用できるか?

できません。
ProteusVXの標準音色セットである"Proteus X Composer"はそういう性質の音源ではなく、(約10年前の)プロフェッショナル向けの音源"Proteus 2000"を再現したものです。
GM音色配列には対応しておらず、また、GM配列を作るための基本的な楽器にも不足しているものがあります。

たとえばフレンチホルン、ピッコロ、グロッケン、ハープシコード、バイオリン属の個別の楽器、などが典型的なところですね。

さらに、Windows上でドライバとして動作させる(ゲームなどの音を再生させる)ことはできません。
(MIDIルーティングを行えば別ですが、そこまでして使う人もいないでしょう)

・じゃあ何がよいのか?

なんだか「できません」ばかりですが(--;

たった32MB程度の波形で作られた(現在としては)とてもコンパクトな音源ですが、1024音色という無料版としては破格の音色数を持っています。
特にリアルさが第一ではない音楽製作にあたっては、ドラムやベースの恐ろしいほどの種類の多さ、クセの強いシンセパッドやBPMに同期するサウンド、多くのスタブ/ヒット/エフェクトサウンドなどはかなり便利なのではないでしょうか。

GMにはなりえないとはいえ、ピアノやエレピ、オルガン、弦楽器、など多くのジャンルをカバーしているのも魅力ですね。音が古い、という方ももちろん居るでしょうが、それと同時に現在でも一線で使用されている音源のサウンドでもあります。

多くのノブを備えたMIDIコントローラがあれば、演奏する楽器としても相当に楽しめるはずです。

実際のところ、上手く使える方が使えば即戦力以上のものになるでしょう。


(そういう風に使えるウデが欲しいものです。。。。)

・動かない

E-MUのこの手の製品は割と相性が厳しいみたいです。これはホストアプリやASIOドライバのベンダーに頑張ってもらうしかないような気がします。
E-MU自体には、あまり期待してはいけません。

こんなところで。役に立たなそうだなあ・・・・・。


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「音楽」カテゴリの記事

コメント

こんばんは、E-MUで何かニュースがある度に検索からお世話に
なっています。先日からProteusVXを使っていて分らない事があり
ご質問してみました。

1024個あるプリセットの内、例えばP0334をエディットした場合、
そのエディットしたプリセットデータはどこか任意のフォルダへ
個別にコピーしたり出来ず、仕様上元々読み込ませていたフォルダ内
全ての上書きSaveで保存する以外にないですよね?

上と同じ理由で、マルチセットアップビュータブにある「1-16」
タブのマルチティンバーセットアップなども、一つのフォルダに
一つのセットアップしか保存出来ないものですか?

もしそうなら、ティンバーのセットアップやエフェクトの
エディット内容は紙でメモしとかないといけないですね。

投稿: わい | 2008年8月16日 (土) 23時42分

>わいさん
こんばんは、コメントありがとうございます。
マルチセットアップは自分もあまり使ったことが無いのですが、VXのマニュアルを見ながら操作してみました。

とりあえず上限がいくつなのかはわかりませんが、ちゃんと複数のマルチセットアップを保存できますよ。ちょっと読みにくいですが、日本語マニュアルから引用してみます。

-------ここから

 現在のマルチセットアップを保存する
1. マルチセットアップの様々な設定を行います。
2. "Multisetup" メニューから"Store" を選択します。
3. マルチセットアップの名前と番号を設定します。番号を変更することでリスト内
の位置を変えることができます。
4. OK をクリックすることで、現在のマルチセットアップが保存されます。
5. 最後に、バンクを保存することを忘れないで下さい。

 マルチセットアップを呼び出す
1. ツリー内のマルチセットアップフォルダを開きます。現在のバンクに含まれる全
てのマルチセットアップがリスト表示されます。
2. 目的のマルチセットアップアイコンを、ツリー上部のProteus VX アイコンまで
ドラッグ& ドロップすることで、マルチセットアップが呼び出されます。
3. また別の方法としては、マルチセットアップアイコンを右クリックし、ポップ
アップメニューから"Load" を選択します。

 マルチセットアップを別のバンクとして書き出す
この機能を使用することで、任意のプリセットとサンプルだけを新しいバンクとし
て書き出すことができます。
1. マルチセットアップの様々な設定を行います。
2. "Multisetup"メニューから"Export"を選択します。"名前を付けて保存"ダイアログ
ボックスが表示されます。
3. バンクを保存するロケーションを指定して" 保存" をクリックします。

------------ここまで。

わいさんのおっしゃる「フォルダ」というのがわからないのですが、左のペインに出てくるフォルダのことでしょうか?
保存そのものは画面上部のメニューから行うということと、マルチセットアップの番号を変えること、それと、マルチセットアップの保存後にバンクも保存すること。 これだけ守れば問題ないと思います。

最初に質問されている音色の件も、マルチセットアップで解決するかと思います。
(上記引用のうち「マルチセットアップを別のバンクとして書き出す」の部分。)

今月末に、拙作の音色ライブラリの正式版をアップロードする予定です。もちろんフリーウェアですので、ぜひ確認してみてくださいね。
それではまた。

投稿: がっでむ | 2008年8月18日 (月) 00時38分

凄く丁寧なご返信をいただいてありがとうございます。
マルチセットアップの保存と読み込み無事にできました。

がっでむさんに教えて頂いた通り、"Multisetup" メニュー
からの"Store"で可能でした。
ロードはマウスの右クリックが便利ですね。
項目が最初解らなかったんですが、いつもプリセットフォルダ
を開きっぱなしで、その下にあるMultisetupフォルダの存在に
気づかなかったです…

おかげでだいぶ使い方が解ってきました。
プリセットデータも、マウスの右クリックでコピーが可能だったので
PresetsとMultisetupのフォルダ以外に、オリジナルのプリセット
フォルダが作れれば、元のプリセットを書き換えずにそこに貼り付け
られそうな気がします。(新たなフォルダを作れないかもしれませんが)
音色の部分も調べながらやってみたいと思います。


あと、使っていて気づいたのですがスタンドアロンで立ち上げた
際に、前回読み込んだフォルダ(k4e19bならk4e19b)をProteusVXが
覚えていてくれるみたいですね。
起動時に自動的にk4e19bを読み込んでくれました。


k4e19bも使ってみました。
P0057の様な、アフタータッチで別のオシレートサンプルが出てくる
音色が良いですね。Proteusのサンプルと違ってかなり軽いので、何十和音
使ってもCPUのピークが来なかったです。すぐにピークが来てしまう環境
でマルチで使う場合なお良いかなと。面倒かもしれませんが、私はダンパー
ペダルを頻繁に使うので、全ての音色でダンパーに対応してくれると
有難いと思いました。サンプラーを使いこなされていて素晴らしいと思います。

投稿: わい | 2008年8月18日 (月) 10時42分

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