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2008年11月23日 (日)

Xtreme-Lead1をバラしたりいろいろ

Sh010072


ROMの増設程度ではなく、バラせるだけバラしてみました。

フロントパネルを外すと、液晶画面と左基盤(電源スイッチ、コントロールノブの基盤)は完全に外すことができます。
左側(ロータリーエンコーダのあるところ)は、電源部近くのフェライトコアについている留め金を左右にスライドして外しせば、フェライトコアを開いてフラットケーブルを取り出せますので、これで外せるようになります。

Tomegane


フロントパネルの各部が、基盤ごと蝶・簡単に交換できるのはびっくり。
Proteus2000シリーズはかなりメンテナンス製に優れた設計でもあるようです。
(ボディ側の基盤も、電源部分とメイン部分がセパレートになっていてそれぞれが簡単にはずせるようになっています。)

あと、今回XL-1のROMを外すにあたって、各チップにどんなものが使われているのかメモしてみました。全部ではないですけども。

64voice機というのはXL1、128voice機はオケテウスの蓋を開けて比較しました。

Sh010075

※こっちはオケテウス(Proteus Orchestra) よくみると、基盤上のレイアウトがXL1とはちょっと異なっていました

COLDFIRE XCF5206ECFT40 2J22G OCR0034 (128voice機のプロセッサ)

COLDFIRE XCF5206EFT40 2J22G AMCN9947 (64voice機のプロセッサ)

XILINX SPARTAN XCS05XL (グラフィックス処理チップ?)

EMU8000 IC405A CT1971-Q 0049 AT830.1(128voice機)

EMU8000-TQFP (1995E-MU) IC411A 9739 BD0162.1 (64voice機)

AMI E-MU IC413 Rev.A 0134NUV 6753-501 (128voice機では4つ、64voice機では2つ)

AMI E-MU Rev.A IC402 0148AMO(128voice機ではプロセッサ横に2つ。64voice機ではサウンドSIMMスロット左にp01SBチップ×3を挟んで1つ)

AKM AK4324VF 68116N (メインアウト)

AKM 4324VF 98131N (サブアウト:2つ)

Intel DT28F160 S570 U9470721F (128voice機にはなし?)

JRC 4562 00290 (128voice機:3つ。
JRC 4562 00260 (128voice機:1つ。 メインアウトに290と260ペア、サブアウトに290を1つずつ?)

JRC 4560 9201J (64voice機:2つ)

・・・・・・・・・・・・・って感じです、AKMはD/Aコンバータですね。JRCのはオペアンプ、と。メインアウトとサブアウトでD/Aコンバータが違うのは、もともとメインが20bit、サブアウトは18bit仕様※であることからもわかります。
(ただし、Proteus2000シリーズのサブアウトは実は入力端子にもなってます。そのためのA/Dコンバータを見つけられませんでした)

意外なのがEMU8000(^^; これ、要するにサウンドブラスターシリーズ※※の心臓部と同じものです。XL1のほうに載っているものとオケテウスに載っているものは番号も大きさも違いますが、XL1のほうにはご丁寧に「1995」と書かれていますから、マジでサウンドブラスターのものを使っているようですw

何に使ってるのかは不明。普通に考えればエフェクトなんですが、実は僕のオケテウスは一度故障して修理に出したことがあり、エフェクターを交換して戻ってきています。そのときに、外したエフェクター(のチップ)を見ていますが、EMU8000とは大きさが全く異なっていました。なのでEMU8000は別の目的でしょう。
DSP?でもメインプロセッサはモトローラのCOLD FIREのはずですし・・・・謎だ。

※ただし、Proteus1000以降に生産されたモデルはすべて24bitD/Aに変更されています

※※さらに余談ですが、E-MUのデジタルオーディオシステム(1820や1212m、0404などPCI接続のシリーズ)に使われている「E-DSPチップ」はEmu8000チップの次世代であるEmu10k1(サウンドブラスターLive!とE-MU APSのコア)のさらに次世代であるEmu10k2と同じもので、1820M等では封印されていますが、ハードウェアベースでウェーブテーブルシンセを実装しています。要はサウンドフォントを使ったサンプラーになる機能が隠されています。

B_p2k

うちのProteus2000は9年以上使っていて、ロータリーエンコーダやタクトスイッチがかなりヘタっていました。
今回はXL-1のものを移植し、真っ黒なProtesu2000に生まれ変わりました(^^;

その他の画像はこちらからどうぞ。(microsoftのSkydriveです)

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「音楽」カテゴリの記事

コメント

EMU8000はwavetable音源に使われてるんじゃないですか?

RFX32と10k1/2世代のDSPにも共通性ありそうですね。

投稿: 通りがかり | 2008年12月 7日 (日) 14時13分

>通りがかりの方
コメントありがとうございます。
Proteus2000の頃にはEmu10k1も当然存在していたので、それより前の世代のチップを音源の心臓に使うというのも考えにくいな、と思いまして。
10k1が64ボイスですので、より古いEmu8000一基のみで128音出せるとも思えないですし。

すると、やっぱりエフェクトなのかもしれません。

E-DSP、というか1212mなどのシステムは元々がE-MU MANTISというデジタルミキシングシステムとして企画されたそうです。これは発売されませんでしたが、Harmony-Centralにはアナウンスが残っています。
恐らくMANTISこそはAPSの本来の後継機であり、その心臓部にと開発されたDSPがEmu10k2だったのでしょう。

それを、Emulator Softとして開発されていたソフトウェアサンプラーと結びつけるよう路線変更したのでしょうね。

投稿: がっでむ | 2008年12月 7日 (日) 20時36分

AWE32はたしかに128音でませんね。
ぐぐってみると
http://72.14.235.132/search?q=cache:jZXgwXpKomkJ:chronos.mentai.org/2000/d000130.htm+EMU8000+IC405A&hl=ja&ct=clnk&cd=2&gl=jp
おんなじICがAWE32で使われてたようですねぇ。

MANTISはデジタルミキサみたいで
すね。1820mは02Rから転じてDSP
FACTORYみたいな派生でしょうか。

投稿: 通りがかり | 2008年12月 8日 (月) 01時47分

しかし毎回がでむさんのE-MUに関する知識の多さは脱帽ですなぁ。

投稿: yai | 2008年12月 8日 (月) 14時25分

>通りがかりの方
MANTISは、入出力を担うハードウェアと、DSPチップとPC上のソフトウェアによる『パッチングで構成を変更可能な』デジタルミキサー、というコンセプトだったようです。
なので、PatchMixDSPとオーディオインタフェースによる、E-MUのデジタルオーディオシステム(1616系で打ち止めですかねえ)がMANTISの流れにあることは明らかっぽいですね。DARWIN(HDR)なんかもありましたが、この時期のE-MUはヤマハみたいな総合メーカーを目指していたのでしょうか・・・・。

EMU8000の使用目的はよくわかりませんが、やっぱりエフェクターなのかもしれませんね。

>やいじろーさん
E-MUはたぶん、もはや唯一の「アメリカで、70年代から生き残っているシンセメーカー」ですからね。その歴史や製品を調べていくと結構面白いんですよ~。
有名なところだと「初期のProphet-5にはE-MUの部品が使われていた」とか「それが仕様変更したためにライセンス料が入らなくなり、E-MUはつぶれかけたw」とかw

投稿: がっでむ | 2008年12月11日 (木) 00時21分

E-Muの chipネタに反応しました。

E-muの音源はPCM Engine関係のG-chipとFilterのH-Chipがベースとなっていて、それぞれには versionがあってそれがICナンバーに反映しているみたいです。
手元にある Proteus1/XR互換カードのG-ChipがIC376, UltraProteusの G-ChipがIC404、H-ChipがIC398でした。 G-Chipは64/128Voice時代になって G-Chip 2となり,H-Chipは 1.6となっているようです。 IC402、IC413が GかHかは わからないけどICナンバーからするとIC404 ---> IC413, IC398 --> IC402 という流れが自然でしょう。 ( G-Chipは32voiceのままで 2個、4個使い? )SPARTAN(FPGA)は周辺ロジックをひとまとめにした石だと思うのでやはりEMU8000がFX担当なのでしょう。

IC405とIC411はパッケージの違いだけだと思います。 1994年の Proteus FXに新lowcost FXchipが使われているとE-muのサイトに書いてあり、EMU8000は1994年に出ているので新FX chipとはEMU8000のことだと思います。 同じ年に出たUltraの方はFXは汎用DSP ADSP2115が載ったドーターボードです。 Ultraのハードは 1993年のMorpheusと同じなのでEMU8000ではないのでしょう。EMU8000の PCM engineと Filterを殺して send busと FXだけを使っているということでしょう。EMU8000は S/PDIFも内蔵だし、FX data(micro code?)はuploadできるみたいだし。
ESI4000のTurbo optionボードにもEMU8000が載っている写真を発見したので確定でしょう。

* サブアウトの send/returnはアナログMIXしているだけなので A/Dは無いと思います。


投稿: KT | 2010年9月10日 (金) 01時11分

>KTさん
コメントありがとうございます。
Proteus/1XR互換カードというのは、もしかしてmacProteusのことでしょうか。すごく貴重ですね!

UltraPoroteusを以前持っていたのですが、FXのほうがエフェクターが改善されているかもしれないのですね。FXは廉価版機種であまり良い評判を知らなかったのですが、興味がわいてきました。

Proteus2000のサブアウトですが、以前サブアウトから戻した音がSP/DIFから出ていた記憶があります。なので、どこかでA/Dされていると思ったのです。
もしかしたら僕の勘違いかもしれません。

投稿: がっでむ | 2010年9月14日 (火) 12時21分

互換カードはMac Proteus(1989)のほかにIBM-PC用(ISA-Bus)の turtlebeach Multisound (1992)が存在しまして、こっちの方を持ってます。 Multisoundはその後Multisound Pinnacle(1997)となりE-Muに変わって Kurzweilの音源chipが搭載されました。 このchipはMicro Piano、PC88に使われていたchipの後継chipで32voice FX2系統仕様なのでME-1あたりで使われていそうな気がします。

投稿: KT | 2010年9月15日 (水) 20時09分

>KTさん
Kurzweilのチップが載ったサウンドカードがある、というのは知っていましたが、その先代モデルがE-MUの音源チップを載せていた、というのは驚きでした。
面白い情報をありがとうございます。

機会があったら音を鳴らしてみたいですね。

投稿: がっでむ | 2010年9月21日 (火) 08時51分

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