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2009年3月20日 (金)

15年目の巡礼の旅

ゲームの記事を連投します。
まずは英雄伝説III発売15周年記念。
mixiとMusicTrackに書いておいてこっちをわすれてました。orz

1994年、今から15年前の3月18日、PC-9800シリーズ用のゲームソフトとして「英雄伝説III もうひとつの英雄たちの物語 〜白き魔女〜」が発売されました。
当時の定価は12,800円。5インチまたは3.5インチのフロッピーディスクが実に11枚組の大作です。
当時の広告などでは、「序章と第1章だけで、前作(ドラゴンスレイヤー英雄伝説II)のデータ量を上回る」とも書かれています。

ストーリーの導入部はこんな感じ。

− 巡礼の旅。
それは、5つのシャリネ(ほこら)を歩いて巡り、そこに安置されている魔法の鏡に映る映像を確かめる伝統的な成人の儀式。
フォルティア国の山中にある小さな村、ラグピック村に住むジュリオとクリスは、古くから伝わる慣習に従い、巡礼の旅に出る。
「シャリネの映像はとても美しく、見るものの今後の人生を暗示する不思議な映像を映し出す。」そのように言われているにも関らず、ふたりが最初のシャリネで見た映像は、とても不吉な予感に満ちたものだった。
そして、ふたりの旅の行く先々に残された魔女の予言が次々と現実になっていく。
良い予言が当たれば人々は感謝する。しかし、悪い予言が当たれば、人々は「魔女の呪い」と罵った。

今から20年前に、それらの予言を残した「白き魔女」とはどんな人物だったのか?
魔女といえば、恐ろしい感じのおばあさん? でも、白き魔女はちょっと違うみたいだ…。
小さな巡礼者ジュリオとクリスは、やがて白き魔女の旅に興味を抱く。
ふたりの巡礼の旅は、いつしか20年前の巡礼者の軌跡へと重なっていく。

これは僕が今までプレイしたゲームの中で一番の傑作で、心から愛してやまない、今のところは生涯最愛、最高のゲームであり物語です。

導入部のストーリー(うまくまとめられただろーか)でわかるとおり、このゲームのストーリーは「魔王なんとかを倒さなければ!」とか、「○○を倒して祖国を救え!」とかそういう、(当時の)よくあるノリではありません。
主人公はけして「伝説の勇者hogehogeの子孫」でもなければ古代文明の神秘を受け継ぐ正体不明君でもないし、故郷を滅ぼされて旅に出るわけでもありません。

主にこれらのことが、当時のよくあるロールプレイングゲームと一線を画す雰囲気を醸し出し、非常に強く僕の興味をひきました。

「成人の儀式」という設定によって、主人公の成長物語であることを強く打ち出していること。
同時に「旅すること」に従来のゲームとは異なる方法で目的意識を与え、「○○するための旅」ではなく「旅すること」そのものを主題に掲げたこと。

発売当時のキャッチコピーは、このゲームの本質を鋭く突いています。

〜流れる雲を追うような、ほんとの旅をしてみたい。

地域の気候によって草木の種類が異なり、寒い地方では針葉樹が、暖かい地方では広葉樹が生い茂る。
それまでなら「町人A」で済まされていた人々でもみんなが固有の名前を持っている。
このゲームはそれまでのゲームにない新しい方法で、旅の舞台となる世界を鮮かに描いた。


20年前の白き魔女の旅路。不吉な予言から人々に疎まれ、いつしか石をぶつけられるまでになった辛い旅を、予言を、彼女はけしてやめようとしなかった。
そして、いつしか彼女のことを知る者は少なくなった。

奇しくも同じ道筋を歩んでいく、現代のちいさな巡礼者の旅路。
銀の短剣を持った成人の儀式、それはこの世界でとても縁起がよく、ふたりはどこに行っても歓待される。行くさきざきで出会う人々の暖かさと「白き魔女」の予言に導かれる旅は波乱に満ちていても、とても明るく幸せなものだった。

そして、ふたつの巡礼の旅を時を超えて繋ぐ老いた英雄。

多くの出会いに導かれて、ふたりの巡礼者は白き魔女の旅路の終着点に立つ。そこで明らかになるものとは。静かに、しかし確実に世界へと迫っていた不吉な「波」の正体とは。

…牧歌的なファンタジー世界を舞台に、緻密に計算された明るいスラップスティックを経ていつしか悲しく重厚な結末を迎え、成人の旅を終えたふたりの未来への希望、世界の希望を輝かしく示して終わる。

このゲームは明るさと優しさを基調にしながら、少年少女が抱く未来への希望、大人達のささやかな幸せと少年時代へのあこがれ、老人逹の慈しみと後悔を描く。それは「ゲーム」の世界においてとても斬新な「物語の語りかた」でした。

冒険の旅が終わったとき、このゲームの出来事はプレイヤーにとってもかけがえのない思い出になることでしょう。
RPG史上においも稀な精緻で濃密な物語を、未プレイの方はどうぞ体験してみてください。


15年前のゲームとは言え、今でもほとんどのPCゲーム取扱店で新品(Windows版)が購入可能ですw ダウンロード販売もあるでよ。さらにPSP版が来月早々に(三部作まとめて)再販されます。


メーカー(日本ファルコム)のほうではとくに記念の何かをすることはないみたいですが、僕はこの記念すべき年をしみじみ楽しもうと思っております〜。

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