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2009年3月14日 (土)

Ever17ネタバレ感想

いちおうエンディングが全部埋まった(はず)なので、ネタバレつき感想を書いてみます。


警告

ココ編を未クリアの方は*絶対に*この先は読まないでください。
楽しみを損なうのは、ご自身です。

よいですか?
ココ編を未クリアの方は絶対にこの先を読まず、このブログは閉じてしまってください。


上記警告は2009/4/29に追記しました。
(びっくりしたのですが、検索順位が非常に高かったので)

プレイ順は、つぐみ・空バッド→つぐみ編→空編→優編→沙羅編、そして最後にココ編、というオーソドックスな順番で。
当初から攻略を参考にしたとかではなく、自然とこうなりました。

空編を終えたあたりではまだ全体像が見えていませんでしたからあまり考察はしないでいたのですが、主人公を「少年」にして優編に入ったあたりからずいぶんと謎が多くなり、考えるのが楽しくなっていった気がします。
以下、各シナリオごとの感想です。

○つぐみ・空編バッドエンド
ヘタすりゃトラウマもののこのエンディング。思わずパッケージを見直して、「このゲームにはグロテスクナ表現が…」ってマークを探してしまいましたw でも、終りかたに不思議と味わいがあって好きです。
ここで優の気持ちが見えたおかげで、最後のエンディングの感慨も深まった気がしています。この人はいいキャラクターでしたね。

○つぐみ編
つぐみさんは見た目だけだと一番好みのヒロインだったのですが、言動や行動でちょっとヒきながらのプレイになってしまいました。チャミを握りつぶしたところとかもきつかったですね。
死ねない身体、というのは荒唐無稽ですが、たとえば好きな漫画で「超人ロック」なんかですと、死ねない超人であるロックがそれでも「ただの人間」として精一杯生きようとする姿が感動を生んだりするわけで。
このつぐみ編でキュレイの話しが出てきたあたりから、自然と「それでも生きる」という方向への展開を期待していました。そういう意味では主人公の独善的に見える行動に非常に共感してしまい、結果的に「ヒロインはあまり好みじゃないけど好きなストーリー」って感じに。
終わってから思うと、つぐみさんは死にたがっていたわけではなく、生きるための理由を探していたようにも思えます。そしてこれ以上無いほどの「生きる理由」を得たわけですが、その道もまた想像を絶する苦難の道だったわけで…重たいストーリーのゲームですね。

○空編
単体のシナリオでは、これが一番印象に残っています。
ヒトでないもの、作られたもの、といったキャラクターが自分の存在意義に悩むさまや、(本物の)人間との交流を描くというのはSFやファンタジーではすごく王道の題材ですよね。
僕もこういうのが大好きなところがあって、空の正体を知ってからは俄然のめりこんでしまいました。
物語展開も好きなのですが、このシナリオは何と言っても場面の美しさが良かったと思います。

たぶん、このゲームをプレイした方のほぼ全員が名場面として挙げるであろう、ガラスごしに互いの手の平を合わせるシーンは本当に胸に迫るものがありました。ガラスの壁、って言うと文字どおり「壁」として、すぐそこに見えているのに触れ合うことができない、という演出になっていくことが多いと思うのですが、ここでは逆にガラスの壁があって初めて触れ合う(もちろん実際に触れているわけではないけれども)ことが出来た。武が空の温もりを感じただけでなく、空もまた武の手の平温もりを感じたというのにまた唸らされてしまいました。センサーなんかは壁に付いてるらしいので、設定だけ見るなら「有り得ない」んですけども。
全シナリオで一番悲劇的だったラストシーンも…ひたすら、ひたすら美しく。
正直、いい年して泣かされました。
(余談。あれで「イズァローン伝説」のティオキアとカウス・レーゼンを思いだした。ティオキアが結界したあと、「腕の輪の中に確かに…」ってところです)

○優編
少年の性格がなんだか違う気がするなあ、という違和感を持ってスタート。
武との会話で年代がぼかされていたこと、ティーフ・ブラウが過去のものとされていること、優の両親の死の時期、こういった要素は「時代が違う」ことのヒントでしたね。割りと早くに思い当たったのですが、この時点では「少年も不老だった」とか思ってしまい、また少年編の武は誰なのか、とかそういう基本的なところを考えるとすぐ破綻してしまい、真相には辿り付けず。
また、少年だけでなく優の描写も武編と結構違っていましたし、何より名前が…思わず声をあげるほど驚いたものの、諸々の違和感から「パラレルワールドものなのかな?」と、またまた先輩プレイヤーのみなさんと同じように罠にはまっていましたw
謎が増えるばかりだったのと、最後のほうは脱出口が唐突に見付かったりなどで(それも理由があったけど)なんだかよくわからないまま終了してしまった感じ。
優は十分魅力的なキャラクターなのにシナリオ的にはあまり面白い物語ではなかったなー、と思います。

○沙羅編
沙羅は台詞が面白いので好きなキャラクターですが、こっちもまた謎が増えていくのがメインでお話はちょっといまいちだったかなあ、と。兄妹というのも早めに見えてきましたしね。(そこで「じゃあ親は誰かなのか、とは考えなかった)
それでも、兄妹と発覚する場面や、コスミッシャー・ヴァルの浸水で沙羅が死にかけたりなど印象的なシーンも多かったですね。このときのつぐみさんの行動もまたしっかりと伏線になっていたんだなあ…。

ここまで進めていく中で十分にEver17の世界へ引き込まれていたのですが、進むにしたがって不安になっていたのは「超常現象的な何かで片付けて終わりじゃないだろうな?」ということでした。
そうなると一気につまらなくなってしまう、と思っていまして、正直に言うとキュレイ・ウィルスのあたりで十分に危険信号だったりして。
そして、ココ編直前での予想はこんな感じでした。

・「誰か」がIBFのカプセルで生存している:当たり!
※これは「ハイバネート」という言葉がすでに出ていたため。しかし武は死んだとしか思えなかったし、ココは脱出したと思っていたので「誰が」いるのかはわからないという奇妙な状態。
武なんだろうけど、するとどうにかして生きて海底からIBFに戻った事になる…。

・武編と少年編は時代が違う:当たり!
・つぐみの監禁時代にいた少年=主人公の少年:外れ!
・武、優美清春香菜、少年もキュレイウィルスのキャリアになった:当たり!

・少年もキュレイキャリアで、少年の姿のままで両方の事件に遭遇した:外れ!
・少年編の武は別人:当たってるけど、じゃあ誰なんだよ?と考えて破綻。

・少年と沙羅は武とつぐみの子供:当たり!
※しかし、少年と呼ばれているのが二人いるということには気づいていなかったので、年齢を考えると即効で破綻した

・田中優美清秋香菜の「母」は、IBFから生還した優美清春香菜である:当たり!
・田中優美清秋香菜は、「母」のクローンである:当たり!
・田中優美清春香菜の父はIBFの「研究員」でライプリヒに軟禁されていた:当たり!

やっぱり、記憶喪失の少年がすごくうざい罠(笑)でした。
この人のおかげで、予想を立てても2分ともたずに破綻するというw

○ココ編

例の、鏡の場面で鳥肌!ここから一気にストーリーに引っ張りこまれる!!

ひよこごっこテラワロスwww
それを見ていた優、たぶん武を見に来たんだろうなあ、と思うととてもいとおしい。これはよい萌えキャラ。

沙羅のペンダントの正体!そして、「お母さん」の呼びかけとともに流れ始める「Karma」。ここから空編以来の落涙タイムへ突入。
でもつぐみさんの放浪生活は妙に古くさくて、笑っちゃいけないのに笑えてしまう。
ホクトが赤ん坊のころに発揮した信じられない力、これがラストに海底のIBFで発揮されるのかな?となんとなく想像。
119mの海底へのダイブは無茶すぎるものの、ホクトはただものじゃない事は何回か描写があったので納得することにするw
そしてついに生還した武とココ!!
優美清春香菜の「父親ゆずりのバカ」みたいな台詞にまた身悶えする(ダメ人間)。
いやもう、優春がヒロインでいいよ!!

武のツッコミ大会に大い笑うw

というわけで、気持ち良い大団円でした。
ココ編の感想だけ書き方が違うのは、なんというか不満点もココ編に集中してしまっているため。
どうにも、「ココ編」と言いつつ実態は解答編なわけで、それも途中からは選択肢もほとんどなくなり、展開が駆け足になり…
解答をただタレ流しにしているような印象を受けてしまい、ところどころで冷めてしまったのが実際のところでした。内容は全然違うけど、スナッチャーの第三章みたいな感じにとらえてしまった、と。

ツッコミ大会あたりまではともかく、全員分のグランドエピローグはねえ…さすがに冗長に感じてしまいました。でも優美清春香菜の台詞とか「古ぼけたサインペン」なんかにはぐっときましたね。


最後のココ編の感想がいまいち面白く無いので申し訳ないところですが、Ever17の感想は以上のような感じです。
点数を付けるなら88点くらい?トリックはもちろん、設定に関しても(SF好きなこともあって)すごく面白かったですね。それっぽい考証とハッタリの使い分けも上手かったのだろうと思います。
ただ、ココ編への期待が大きすぎたのか…個人的には「解答編」という以上の魅力は見出せず。どう考えてもプレイ時間などで厳しいのですが、「ココのストーリー」という要素がもっと前に出ていればもっと面白かったな、というわけで一番のお気に入りは空編。

最後に、キャラクターについて。
お約束みたいなので順位をつけておきます。

優春=空>武>つぐみ>>沙羅>桑古木、ホクト>>優秋、ココ

※ココの順位が低い!と思われるかも知れませんが、見た目とか声とか喋りかたとかちょっと耐えられませんでした(--; もうちょっとまともなキャラクターでもよかったような気がします。

優春はもう、僕の中ではメインヒロイン。ゲーム上サブキャラなわけですが、17年後の成長した姿が魅力的だし、そこでなお武への気持ちが感じられるのが(古ぼけたサインペン、ってきっとそういう演出なんですよね?)とても切ない。

空は空編ストーリーがお気に入りなのでそのまま上位になるかな?と思いました。
名場面が多かったですし、見た目も好きですね。

つぐみさん(何故かさん付け)はココ編で一気に好きになりました。しかし着ぐるみなどのおちゃらけ設定が、最後にはマイナスにはたらいたような気もしますね。

武、ホクトは終わってみるとどっちも典型的な主人公キャラでしたね。ホクトの顔が初めて明らかになったときはなんだか悪役っぽく見えましたが(^^;
武は普通にかっこよすぎだ。

優秋はある意味で優春以上に不遇のキャラな気が。どうしてもキャラがかぶるし。
沙羅はストーリー的にも魅力的なヒロインですが、優春と空が強すぎる上につぐみさんにも勝てず。


で、Ever17があまりにも面白かったのでnever7も買ってしまいましたよ、とw
まだプレイしてないんですが、これも楽しみです。

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