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2012年10月27日 (土)

イース セルセタの樹海(9)

とりあえずクリア出来たので、プレイ日記ではなく小ネタや思いついたことなど雑多にいきます。

最初は、今回「セルセタの樹海」をプレイしていて過去のイース4からの影響を感じた点を挙げてみます。
これらを振り返ってみると、今回のオリジナルな要素も見えてくるはず。
いくつかは重複するものもありますが、気にしないでください。


○原案っぽい要素
・キャスナンの街が存在する(PCe版、コミック以外には存在)
・エルディールがかぶるものとしての「仮面」が登場(月の仮面を除く。過去作ではSFC、コミックにのみ登場)
・エルディールの翼が黒く染まる(SFC版にのみ登場)
・エルディールの配色(PCe以外は共通)
・大河の水が赤く染まる(原案では、湖の湖水が赤く染まる)
・樹海を見下ろす丘が存在(ゲームではPS2版以外には存在)
・樹海に遺跡が点在している(木漏れ日の遺跡など。)
・カーナのキャラクターデザイン(オレンジの髪とグリーンの服という基本配色がいっしょ。PCe版以外には共通)
・円形の湖が存在(位置や名称は異なる。SFC版、PS2版、PCeにも存在)
・炎と氷の山が登場(位置や名称は異なる。SFC版、PS2版、PCeにも存在)
・イリスが登場(PCe版以外には登場。ただし今回は「イリスの塔」ではない)
・ガゾックが登場(PCe版以外には登場)
・グルーダのキャラデザ(小柄で銀髪、胸元の空いた服、などは原案の要素を継承と思われる。従ってSFC版にも近い。)
・レムノスが敵になって登場(全イース4に共通。ただし「魔物に変えられる」ではなく、人間として敵になるのはセルセタが初。)
・レムノスが生存(コミック、PS2版では死亡する)


○SFC版っぽい要素
・鍛冶屋での武器強化(SFC版では、魔法剣の強化)
・宝石を使ったアイテム強化(SFC版では、魔法剣の強化。今回は魔法具の開放)
・多数の敵がボスとして登場する(SFC版ではロムン兵や炎の山のドラゴン)
・街や村の名前(コモド、セルレイ、ハイランドは、公開されている範囲では原案にも存在しない名前。ただし名称の初出は大場惑の「イース4序章 翼あるものの肖像」だったりする。)
・月の仮面(SFC版では三つの仮面の一つ。被り物ではなく巨大な石版なので全くの別物ではある。)
・金の台座が登場(SFCでは重要アイテムだった。なので役割は全然異なる。)
・ガディス、バミーには特別なバックグラウンドが描写されない。(SFC版ではグルーダも同様だが。)

○PCe版っぽい要素
・果実の名前(アリエダ、ユペル、ラパロ等は、PCe版オリジナルの村の名前)
・月の仮面(PCe版ではイース1・2のマスク・オブ・アイズを月の仮面として登場させた)
・エルディールがセルセタに来た背景(古代文明エルディーンは、PCe版が初出)
・リーザの声(白鳥氏)
・ガディスの声、キャラデザ(原案では青髪の大男。金髪の粗野な男のイメージは、PCe版から)
・バミーのキャラデザ(原案では緑の髪。紫の髪は、PCe版を継承したと思われる)
・闇と言う名称(PCe版の闇の一族から来ていると思われる。実は、原案には「闇の一族」という名称は登場していない。ただし大場惑の「序章」にはすでに闇の一族の名称と、殺戮王アレムが登場)
・デュレンの出自(原案ではどういう人なのかいまいち不明。とりあえず情報屋。PCeでのみ「闇の一族を捨てた男」という設定があり、今回の設定と類似している)
・レオの登場(原案にもロムンの将軍はいたようだが、レオという名前やあの顔は間違いなくPCe版に由来しているはず。SFCでは名無しの隊長、PS2ではブラトスだった。)

○PS2版っぽい要素
・コモドの村マップ(PS2版のイメージに非常に近い。原案にあったイメージを最初に再現したのがPS2版だから、意識してなくても似たのかもしれない。なおPS2版で街や村のマップを開発したのは、アークシステムワークスではない
・カーナ、レムノスが姉弟である(セルセタでは双子。PS2版では姉弟。原案では血のつながりはなく、直接的影響に見える。)
・エルディールが神として扱われる(PS2版の古代セルセタでは有翼人を「神々」と扱い、エルディールを「エルディール神」と呼んでいた。)
・エステリア関連イベントのカット(PS2版では、単体の物語としてマイナス要因になるためカットされた。セルセタでも、未経験者向けを志向するためにカットされたことが電撃オンラインのインタビューで語られている。)
・最後の敵がグルーダである(PS2版では、グルーダ後に古代都市の中枢にある装置を破壊するが。エルディールがすでに退場し、他に敵役が残っていないという状況は共通)

○コミック版っぽい要素
・太陽の仮面が、「身につけるもの」として登場。(原案、SFC、PSeの太陽の仮面は巨大な石版。PS2版では石版+古代都市そのもの。)
・デュレンが戦闘要員(コミック版では、デュレン、ドギ、カーナ、フレアらに五忠臣の魂が乗り移って戦う。)
・リーザが古代セルセタ王国ゆかりの人物である。(コミック版では、レファンスが使用した「強力な剣」が姿を変えた存在がリーザだった。セルセタでは、レファンスの子孫。他のイース4では、彼女はエルディールの世話係をしているだけのただの村娘。)

○ノベライズ版っぽい要素
グルーダが最後の敵(ノベライズ版では、倒されたグルーダに殺戮王アレムが乗り移って復活。)


けっこういろいろ有りますね。長くなって驚きました。

ゲーム以外のものも取り上げました。

ノベライズ版は個人的には大嫌い(小説として「下手」すぎる)ですが、資料としては興味深い要素がたくさんあります。例えば、PCエンジン版の詳細が発表されるより以前に連載が開始されているにも関わらず殺戮王アレムや「闇の一族」の名称が登場している点。大まかな設定は原案とSFC版に近いのですが、アレムと「闇の一族」という名前はSFC版には出てきません。
コミック版は二つ存在しますが、ちゃんと完結して単行本も出たのは片方だけです。「イース 太陽の仮面」(奥田ひとし先生)がそれで、PCエンジン専門誌で連載され、最終回は書下ろしで単行本になりました。
ゲーム版とは大きく異なるストーリーですがそこそこよくまとまっており、面白いです。

せっかくなので原案についてもう少し掘り下げましょう。
原案資料そのものは、僅かな範囲しか公開されていません。もちろんラスボスが誰だったのか、なんてまったくわからないのですが、興味深いことに、これまでの「イース4」にはそれぞれまったく別のラスボスが登場します。
殺戮王アレム(PCe)、エルディール(SFC)、ジーナス(コミック)、グルーダ(ノベライズ版、PS2版)。
原案には複数のラスボス候補がいたのでしょうか?
アレムがPCエンジン版の完全オリジナルキャラであるにしては、小説「序章」に登場しているのが気になります。
しかし原案のラスボスがアレムなのだとすると、なんでSFCではエルディールなの?となってしまう。
今でも謎ですね、これは。

なお僕が「原案」と呼んでいるのは「イースマテリアルコレクション2」に収録されたデータ(後に、イース大全集に再録)と、パーフェクトコレクションイース4の各ブックレットに断片的に掲載された画稿、トレーディングカード第二弾(実は、イース4原案のイラストが一番充実している媒体はこれで、これにしか含まれていないイラストも結構あります)です。
イース大全集で「原案が散逸してしまった」と書かれていたのはおそらく事実で、2004年にPS2版の企画が立ち上がった時も資料はSFC版のソフト(というか、イース6の特典だったやつ)だけだったそうです。
なので、おそらく「セルセタ」でも原案そのものは使用されなかったのではないでしょうか。

とりあえずハードモードで二周目を始めました。
すぐに二周目がやりたくなるのは久しぶり。今回の「セルセタ」、もっともっと売れてほしいですね!

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