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2012年11月13日 (火)

イース セルセタの樹海(12)

隙間時間に書くよ!最近ほんとうに忙しいのです。夏休みいつ取れるんだろ?
とはいえゲーム自体はとうに終了してますので、設定やストーリー、キャラクターについてゆるく、適当に、書きたいことを書いているだけ。はい、いつもどおりですね。

今回もキャラクターのことを。

○デュレン
最初に発表されたスクリーンショットにいた大男。まさか、デュレンだったとは思わなかったので、名前が明らかになったときは本当に驚きました。

おさらいしますと、デュレンはイース4の原案からずーっと存在しているキャラで、基本的な設定は「情報屋」というもの。「実は闇の一族を抜けた男」という設定もありますが、原案ではなくPCエンジン版のものです。(そもそも、原案に「闇の一族」という名称が存在しない。

今回のデュレンは、アクションゲームとしてはドギの代役的な立ち居地でした。格闘キャラとしては、原案どおり細い体躯でも戦っちゃうほうが差別化が効いてよかった気もしますね。
今回のリメイクでは、性格なんかはかなり好感がもてる、人気の出そうなキャラクターになったのではないでしょうか?

原案でのデュレンは単に「情報屋」という以上の設定がありません。というか、公開されている範囲にはありません。原案の流れとしてアドルは国境の砦(キャスナンとはまた違うようですが、ゲーム表現上はキャスナンに砦がある、のかもしれない。SFC版みたいに。)でロムン帝国にとっつかまります。で、牢屋の中でデュレンと出会います。その後の関わり方は機種媒体ごとにさまざまで、原案におけるデュレンというキャラクターがどんな役割を持っていたのかを推測できる要素はほとんどありません。
髪の色は白っぽいもので、これは今回のキャラデザに反映されたようですが、逆に言うとそれしか反映されてない気がします。

SFC版、PS2版のデュレンも単なる情報屋。古代セルセタとの関与は特にありません。

これまで一番印象的なPCエンジン版のデュレンは実は闇の一族出身で、一族を抜けて情報屋をしています。このあたりは、ダナン出身というVitaでの設定のもとになったようですね。ゲーム画面の顔とジャッキー・チェンな声のおかげで軽い印象ですが、PCエンジン版のキャラデザは本来けっこう渋い絵柄で、印象がまったく違います。
(ゲーム中のアニメ絵はスタジオライブが手がけたので、スタジオライブ製アニメの絵柄そっくりなのが昔からの不満です。)

特筆すべきは漫画版「太陽の仮面」でのデュレンで、ほぼ原案どおりの服装(白い髪と忍者のような衣装)で登場し、ストーリー展開によりアドルと一緒に戦います。
この漫画では「よみがえった五忠臣がアドルの仲間たちに乗り移って戦う」という展開になっており、デュレンには誰だっけな、ミーユあたりが乗り移っていたと思います。
(ドギ:スラノ、カーナ⇒リリア:トリエ、ラディー:なんかガキ、名前忘れた、タリム:フレア、うんたぶんミーユで合ってるな。)
一緒に戦うという点はVita版を思わせますね。

どうも、原案のデュレンというのは本当にただの情報屋だったのではないでしょうか。
あ、デュレンに関してはもうひとつ特筆すべきことがありました。

大場(カ)惑のノベライズ版では、イース4にてデュレンは死亡します。それも、アドルの目の前で壮絶な最期を遂げるのですが、同じ作者の書いたイース外伝(4より後の時系列ですよもちろん!)で、平気で再登場します(爆笑)
アドルも、平然と会話してます。
大場惑は頭わいてんのか?と思いました。小説自体が下手すぎて読むのも苦痛でしたが・・・・・ほんとうにあのシリーズは大嫌いです。許せたのは「イース4序章 翼あるものの肖像」だけでした。


○ガディス
ぶっ殺してやる!が出てきただけでも満足なのですが
今回、見た目は明らかにPCエンジン版を意識していたと思います。原案のガディスは、そもそも金髪じゃないし顔もぜんぜん違いますので・・・・・
金色の鎧をまとった、青い髪の大男。原案の彼はそんな感じでした。このイメージは漫画版とSFC版、PS2版にも共通しています。
また、頭が悪そうなイメージがありますが(w これはSFC版とPCエンジン版のイメージが強いせいでしょうか。原案では(公開された範囲では)彼の出番が無いのでわかりませんが、コミック版のガディスは「力に絶対の自信があり、正々堂々とした勝負を好む」というプラス面の特徴が強く出ていますし、しゃべり方なども特に馬鹿そうなものはありません。ついでに、ラスボスを倒すのはガディスだったりします。

PS2版はもっとわかりやすく、と言うか初めてまともに掘り下げられ、ガディスは「姉を慕っていたが家族から口減らしのために売られ、それが幼少期の姉の死という記憶にすり替わっていった」「そのため、バミーによくなついている」「自分たちの行いが正義でないことを自覚しながら戦っている」など、相当にまともな人物になっていました。

今回のガディスはPCe版と漫画もしくはPS2の間くらいでしょうか?ちょっとPCエンジン寄りかな?
見た目や口調は昔のイメージですが、言っていることはなかなかカッコよかった気がします。
カーナとバミーの問答はストーリーのテーマに即している気がしますが、オズマとガディスはどうなんでしょうね。
二つの大テーマがあって、一方をガディスが語っているのかもしれませんが・・・・・結論が出たとも言いにくい気がする、というか、戦いの後のオズマの言葉にはいまいち説得力が感じられなかった。
どうも、今回のシナリオは三悪人の立ち居地、主人公たちとの対立関係を通して何を描きたいのかよくわからないところが多いです。
(そもそも今回、シナリオ自体はイースの中でも相当駄目な部類だと思いますが・・・・。)

○バミー
最初の印象で、声がおばさんくさいなあ、とか思ってしまいましたw
PCエンジン版の設定によると26歳だそうですが・・・酒とタバコでつぶれた声って言うにもちょっとなあ。

この人はガディスよりは立ち居地がわかりやすく、言ってることもやってることもテーマに対するアンチテーゼとしてちゃんと機能している気がします。要するに(何度か繰り返し書いていますが)「自分の力と責任で」に対して、「仮面の力と、仮面を被せた人たちの能力と、その家族やかかわる人間たちを犠牲にして」何かをやっている。
「いつも借り物の力で」みたいなせりふがあったと思いますが、そこはうまいなあ、と思いました。

バミーも、原案はほぼイラストしか公表されてませんので性格等はわかりません。
見た目は緑の長い髪が特徴ですね。SFC版、PS2版のバミーは原案を基にしています。(SFCに関して言えば、説明書に載ってる絵は原案イラストそのものの転用です)
今回のバミーは、PCエンジン版と原案の間をとったようなデザインだと思いました。原案と大きく異なるのは、「人間を魔物に変える」をやらなかったことでしょうか。もちろん仮面を被せて洗脳することに置き換わっただけなのですが「セルセタに跋扈する魔物は実はバミーに魔物にされた人間なんです!」よりは説得力と不気味さのある設定になったと思います。

直接殺すわけじゃないけど、レムノスを手にかけるのは原案にもあった展開なのでしょう、どのイース4でも共通していますね。ガディスより物語に食い込んでいると見ることもできるかもしれません。

個人的に印象が強かったのは、漫画版とPS2版のバミーです。
漫画ではジーナス(漫画版のラスボスで、エルディールとは別の有翼人)による洗脳から解かれ、アドルを守って死んでしまいます。
PS2版ではグルーダを男女として家族として溺愛し、彼のためなら善悪の見境なしに行動します。しかしその代償として自分自身が魔物になってしまい(ゲーム的にはもっと上手に処理してほしかったけど、自分の魔法に当たって魔物になってしまう)、精神が崩壊してエンディングを迎えます。死んでません。

この二つのイース4にはバミーがらみでちょっとした類似点があります。せっかくなので、提示しておきます。
漫画のバミーは、グルーダ(漫画版では、本名をネイディと言う)の姉。ネイディを救うことをアドルに託して死んでいきます。
PS2版のバミーは、ガディスから姉のように慕われている。(ガディスの項を参照。彼は姉と死別したと思い込んでいる。)ただ、バミーはガディスをウザがっている。
ガディスは死に、バミーは精神を病み、グルーダは生き残ってバミーと生きていく。

意外と、イース4の影のヒロインだったのかもしれませんね。(Vitaでは、そういう意味では降格されたと思います)


○グルーダ
公式サイトで「短身」とか書かれていて爆笑しました。そんな短身の男グルーダは、原案でも三悪人のリーダー格であり、短身でしたw
短身のグルーダはPS2版以外はおおよそ似た特徴を持っていまして、一つは短身、もうひとつは白っぽい髪。
ただ顔立ちや服装は結構違い、PCエンジン版だけがワイルドな印象の風貌になっています。原案(SFCも)、漫画、Vitaのグルーダは割と知性派っぽい印象ですね。

プレイ中の感想にも書きましたが、今回のグルーダはアドルのライバルキャラとして明確に設定をしなおしたような印象があります。SFCやPS2では確かに敵のリーダー格であるものの、アドルのライバルとしては「敵のボス」という以上の要素も描写もありませんでしたから。
とは言えPS2版ほど成功していない気がしますが、あれとはまたぜんぜん違うアプローチでのライバル化ですので、アリでしょう!

(ちなみに、アドルも公式設定では短身ならぬ「小柄」)

今回のグルーダはアドルとの対比を意図してデザインされたようです。改めて書き出してみましょう。
・幼少時から好奇心旺盛 : 幼少時から神童といわれた
・山間の小さな村で、閉鎖された環境 : 歴史の闇を受け継ぐ秘境で、閉鎖された環境
・好奇心のために旅に出る : 好奇心のために旅に出る
・家族やみんなに見送られ、一人で旅立つ : 故郷も故郷の人々も捨て,賛同者を連れて旅立つ

さて、「セルセタの樹海」のテーマは「自分自身の力と責任で取り組むこと」ではないかと何度か述べてきました。
今回のグルーダは、このテーマ(仮定)に照らしてみても、アドルと好対照を成すことがわかります。
つまり、一人で旅立ったアドルと、仲間を連れて旅立ったグルーダという対比です。
前者も後者もプラスの印象とマイナスの印象を併せ持ちます。
しかしながら、上に列挙したのは旅立つまでの話のみですから、その後のいろんな描写によって、プラス/ポジティブ/ヒーローとしてのアドルと、マイナス/ネガティブ/ライバルとしてのグルーダが浮かび上がってきていました。
このあたりは、出自不明な三悪人のリーダーというだけだった原案やSFC版よりはぜんぜんマシなキャラクターづくりですよね。

でも、一番好きなのはやっぱりPS2版のグルーダかな。仲間を大切にするグルーダ、ってだけでも、なんだか新鮮でしたし。短身じゃないしw

また、漫画のグルーダは本名を「ネイディ」といい、バミーの実の弟として描かれました。設定があまり明確になっていないのですが、どうもグルーダたちは古代セルセタ人のようで、エルディールに仕えていたようです。どういう経緯でかアドルたちの時代まで生きたのか、よみがえったのか・・・・グルーダもその一人だったが、ジーナスにより殺され、人形として利用された・・・ということのようで。(わかりにくいけど、ガディスもスラノ本人と戦ったことがあるような話をしていたし、古代人なんだろうなあ。SFCと同様に古代セルセタで人間vs翼人の戦いがあった?グルーダ達は、人でありながら翼人についた? うーん、わからん。)
漫画では、グルーダも自我を取り戻してアドルの味方に。すぐまた死ぬけど。
そしてジーナスに止めを刺すのはまさかのガディス。すげえぞ漫画版!

ガディスだけが生き残る漫画版
ガディスだけが死亡するPS2版
ストーリーはまったく違うけど、意識してやってたのかなあ・・・・。

なんか、Vitaの「イース セルセタの樹海」の記事なのにどうしてこうなった。


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