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2012年11月 3日 (土)

イース セルセタの樹海(11)

忙しかったけどまだ書くよ!!前回はあれか、アドルの事を語っていたらえらく長くなっちゃったんでしたっけ。

というわけで、知ってる限りの原案の情報とかと比較しつつ、他のキャラも見てみましょう。
(僕はいちおう、未完に終わった環望版のコミック以外は、全機種全媒体のイース4を制覇してます。)


○ドギ
出番なくなったかなあ、と思ったら回想(記憶の欠片)で出てきましたね。
イース4は原案の時点でドギがいましたので、出さないのは結構冒険だった気がします。
記憶の欠片によって、アドルはドギ、フレアと一緒に行動していたこと、セルセタの原種を発見したので、ドギがフレアをエステリアまで送っていくことになったこと、なんかが語られました。
つまり、冒頭部分は原案と同じような展開があって、省略しているのでしょう。
途中から出てこないかな~と期待していたんですが、エンディング後にプロマロックで再会かな?

記憶の欠片に登場したので、イース4皆勤賞はいちおう維持した・・・・のでしょうか。
(PS2版なんか、いてもいなくても一緒だったけどね。)

○カーナ
原案と同じ配色で新しくデザインされたカーナ、今まででも特に良い雰囲気のキャラデザではないでしょうか。
この人の設定は細かいところで二転三転していて、例えばPCエンジン版では「樹海警備隊の隊長」という肩書きがありました。SFCやPS2、今回のリメイクでは、狩りの腕が達者な村娘、といった程度みたいですね。
(他にも、機種媒体によって村長の娘だったりそうでなかったりする。例えばコミック版では、カーナは両親を魔物によって失っている。)


Kana
※画像は、画質が超悪くて申し訳ないですが、原案イラストのカーナ。古い雑誌からのキャプチャです。


いちおうヒロインの一人ですが、例えばPS2版みたいにメインヒロインの立ち位置かというとそうでもなく。
ただパーティメンバーとして一緒に行動し、戦うようになったので、存在感は非常に強くなったと思います。
武器がナイフなのは、SFC版以外共通。

レムノスの姉という設定はPS2版の影響でしょうか。
インタビュー記事で「原案でもカーナとレムノスは姉弟だった」という発言がありましたが、91年末のイースIV製作発表以来、PS2版の登場まで二人を姉弟として扱った記事、ゲーム、メディアは一切なし。部分的に公表されていた原案にもないし、原案に近い(例えば、説明書のイラストは全部原案そのものを転用)SFC版でも姉弟ではありません。原案で姉弟だったのなら、少なくとも最初のメインキャラ発表時には姉弟として紹介されていたはず。
(91年末、イース4のキャラクターはPCエンジン雑誌でも、原案仕様で発表された。つまりSFC版の説明書に載っているアレです。)
なので、あの発言は記憶違いでないかと思っています。

「セルセタの樹海」ではたぶんテーマとして「自分の力と責任で取り組むこと」というのがあり、カーナはレムノスを通じて、このテーマを語る語り部の役割が与えられているようです。
ただ今回のリメイクはストーリー部分が非常にあっさりしており、PS2版ほどテーマ性を前面に押し出してはいません。「あ、なんかいいこと言ってるな」と、感じとれば十分なのではないでしょうか。

○レムノス
イース4には何人か、機種媒体によって扱いや役どころが極端に違うキャラクターがいます。
レムノスもそうした微妙なキャラクターの一人です。
すべてのイース4に共通する要素としては次の二つがあります。

・カーナの同郷、知り合い(姉弟としているのはPS2版とVitaリメイクのみなので、原案で姉弟だったとは思えない。)
・敵になって登場

カーナの配色(緑の服、オレンジの髪)は原案のままですが、レムノスは「双子の姉弟」という新設定のためか、配色も変わりました。原案では青い髪をしており、SFC版のドット絵やPS2版もこれに準じています。
漫画も黒ベタの髪だったので、色つきなら青だった可能性が高いです。
原案イラストはセル画調のものは発表されている限りでは見たことがありませんが、ラフなタッチでおそらくはコピックか何かで着色されたものが一枚だけ、公表されました。

今回はカーナと二人で、ストーリーのテーマ(自分の力で努力、他者への寛容)を体現する重要な役割を担うことになりました。
そんな彼は漫画版、PS2版では死亡してしまいます。
また、生存する機種でもさほど重要な立ち位置にいたようには思えませんでしたので、今回は大出世と言えるのではないでしょうか?

○リーザ
見ようによっては、カーナやレムノス以上に変化したキャラクターがリーザです。
原案の頃からヒロインの一人ではありましたが、今回は今までとはずいぶんと違うキャラクターとして登場しました。

Liza_2
※画像:また画質が悪いけど、昔の雑誌からキャプチャした原案イラスト。この絵はSFC説明書にもなく、当時の雑誌とトレーディングカード第二弾くらいにしか収録されていません。

それは一言で言うと、彼女の出自となります。
実は、リーザについて特殊な出生や血筋が設定されているのは、今回のリメイク以前には漫画版しかありませんでした。(漫画版では、人間ですらなかった)
原案やSFC,PCエンジン、PS2版でも、彼女は基本的には、単なる村娘だったのです。特別な身分や血筋をもたない娘が、いにしえの神のごとき存在であるエルディールと接して互いに心を通わせていること、そしてエルディールの変節によってリーザが心を痛めていくこと、この点はイース4原案の骨格の一つであり、リーザというキャラクターを決定づける最大の要因でした。
なお原案では、エルディールの変節により追い詰められたリーザが一縷の望みを瓶詰めの手紙に託して大河に流し、それをエステリア(ホワイト・フォーンの砂浜)でアドルが見つけたことがセルセタへの旅の契機となります。
リーザはもともと、非常に非常に重要な立ち位置のキャラクターなのです。

今回はレファンス王の末裔であるという設定が追加されました。
さらに龍神兵であるソル・ガルヴァを使役するという設定も追加され、一般人の領域を遥かにはみ出してしまった感じがします。そういう点では、彼女はちょっと残念なアレンジを施されたキャラクターでした。

キャラクターデザインでは、原案・SFC・コミックが共通デザイン。
PCエンジンは衣装に白とピンクの配色をした独自のデザイン。今回のリメイクは、配色を見る限りではPCエンジン版のデザインを下敷にしているのかもしれません。(声も同じだしね。)
PS2版はシスター風の、黒っぽい衣装でこれまた原案とは大きく変わっていました。

○エルディール
今回最後は、エルディールのことを書きます。

エルディールはどのイース4でも共通して死にます(笑)
さらに、漫画版とPS2版※を除いて、「元々いい人だったのに、悪役になって死ぬ」という点が共通します。

悪役になっていく経緯にグルーダたち三人が絡んできます。
要するに彼らにノせられて古代文明の扉を開いてしまう、と。(小説版とPCエンジン版では、聖域の城の中にあった黒い真珠の封印を解くという形になっています。)
どうも内心の奥底には、古代に栄えた有翼人文明や祖先たちへのあこがれがあったようです。
そんな原案でのエルディールはとても人間くさい。しかも相当だめなヤツに思えるほどですね。

見た目のデザインとしては、白一色→悪役化により黒一色となります。この色の変化は、原案・SFC・Vitaで採用されました。
特徴的なのは、原案の黒ディールは顔に仮面をつけていることです。今回のリメイクは、原案の仮面を強く意識させるものでしたね。ただ、原案でつけている仮面が「太陽の仮面」なのか、ということは未だにはっきりわかりません。少なくともデザインは極めてシンプルで、ガンダムのシャアがつけてるような目元だけを覆う仮面です。SFC版のパッケージイラストが一番わかりやすいかな?
SFC版では画面上でも仮面を付けていますよね。あれが「太陽の仮面」かというとそうではなかったわけですが。

今回のエルディールは、内心にもう一人の自分を抱えていました。
それが黒ディールです、というわけでしたが正直なところ、この改変にはがっかり。要するに二重人格ということですが、もうちょっとなんとかならなかったのだろうか。
オチのつけ方も酷い。
月の仮面でもうひとつの人格を一時的に抑え込む!決着がついてから、彼は勝手に昇華してしまいます。SFC版の方が数段マシというレベルに感じました。
(昇華はイース6で登場した設定ですが、これの絡め方はPS2版が抜群に上手い。)

今回のストーリーで「あっさりしている」、という点は好意的にとらえているのですが、エルディールの扱いだけは非常に不満があります。


※漫画版では「実はすでに死んでいた」というキャラクターで、漫画版独自のラスボスである封印された有翼人ジーナスの復活を予見し、対向するために五忠臣の封印を解いたものの、ジーナスにより殺され、とって替られていました。
PS2版では最初から最後までいい人として活躍。ただし、リーザを人質にとられて仕方無くではありますが、アドルと戦うシーンもあります。余談ですがこのシーン、「リーザが人質に取られ、エルディールはリーザのために戦いを強要されている」という意図がすっごくわかりにくいのが困ったところ。画面から全然伝わってこない。。。


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